堀内準也さん(社会福祉法人 むそう)
2016/10/31
社会福祉法人むそう (半田市)
生活介護事業所ちゃれんじ 拠点長
堀内準也さん(20代)
「むそう」と出会ったのは、会社説明会の一般企業ブース。初対面した戸枝理事長が語る「施設ではなく、一人一人が主体になってまちの中で暮らす」理念に共感した。入社後の実習で、地元の人と交流しながら喫茶なちゅ(半田市板山)で働く利用者を見て、理念を再確認し、深い福祉はここにあると感じた。
福祉への関心は、教育学部3年のカリキュラムで、5日間の施設、2日間の養護学校の介護等体験がきっかけで、学生時代は、知的障害児のプール等の同行支援ボランティアをしていた。子どものころから障害者福祉事業所に勤務していた母親について行き、遊んでいたため障害への偏見は元々ない。
今の仕事は、アートスクエアを拠点に1対1の自閉症支援をしている。絵や写真で行動を示すワークシステムスケジュールを使い、一日の過ごし方を理解してもらっていながら一緒にいろんなことを挑戦している。自閉症と言っても一人一人の特性やこだわりが全く違う。言葉ではなく、彼の表情から思いをくみ取らないといけない。公園や神社、知多や常滑まで足を延ばして海に行きながら、理解ある支援ができると満面の笑顔で応えてくれるから嬉しい。どう支援していくかを考えることにやりがいを感じている。
高校生の時は家で話をすることが無かった。今は、同じ職種を選んだこともあり、実家の母親とよく話すようになったし、仲間として支えになっているのは同期入社の5人。東京勤務の1人以外とは半田でご飯を食べながら、プライベートなことや仕事のことも話す。
福祉は人と人とのつながりゆえに難しい。初任者研修資格を取得したものの、福祉の専門家でない不安がある。ただ、利用者と、その家族とのかかわりの中からわかることがたくさんある。教科書通りではないことが、やりがいにつながっているのかもしれない。