牧幸代さん(NPO法人 ゆいの会)

      2016/10/31

 

NPO法人ゆいの会(知多市)
 牧幸代さん(50代)

 ゆいの会に関わり早いもので23年が経過した。当時を振り返ると、ヘルパーの資格は無料で受講する時代で、県社協や日本福祉大学の通信課程で取得した。介護保険制度以前は、佐布里デイサービスに勤務。やまもも園やふれあいの里でのボランティア活動、映画会、勉強会、資金集めのバザーなどが中心だったゆいの会には、ボランティアとしてかかわっていたが、法人化を機に介護保険事業に参入した2000年よりヘルパーとして勤め始めた。

yui7〇〇ちゃんのお母さんとか奥さんではない「自分」として何ができるのかという葛藤があった。人の役に立ち、働くことで世界観が広がる。人生を変えていく自分が楽しいからこそ天職であり、年齢が高くてもできることはある、お金にゆとりができることもうれしい。NPOはいろんな働き方を選択ができるのがなにより。

仕事として家事援助は入りやすい反面、初めての訪問する時は、相手から受け入れてもらえるかが心配になる。自分を受け入れてもらうために自分の中の壁をなくす努力として「私は大丈夫」と呪文をかけることがコツ。感謝されることで自分への励みに変わるから面白い。また、利用者の人生の最期に関わることで、家族の在り方や自分自身の老後について教えられる。結局、人間関係の積み重ね。ヘルパーの特性を見て使い分ける利用者は、人生の先輩として一枚上手なのだ。

せっかくとった資格だから、ヘルパーとしてステップアップしてもよし、ボランティアとして社会貢献もできる。いろんなチャンスが待っている。伴侶の病気が悪化した今春、家庭内が落ち着くまで3か月程休んだが復帰した。何より、これまでの関係性があるからこそ、今も続けていくことができると感謝している。

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帰り際、「撮ってくれよ!」とお声をかけていただいたもんですから

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