永田鉄男さん(NPO法人あかり)

      2016/10/31

 

NPO法人あかり(常滑市)
 通所介護デイハウスあかり責任者
 永田鉄男さん(30代)

 共働きの両親のもと、日々の暮らしの中で過ごす時間が長かったのは祖父母。加齢とともにみられる歩行困難が現れ始めたことがきっかけで、介護に興味を持つようになった。車の整備工として働いていたが、常滑市内の施設で介護ボランティアするようになり、職業として意識し始めた。1年くらい悩みつつも、26歳の時にあかりへ転職した。資格はあかりで働き始めてから取得した。前職の腕を買われて、福祉移送車両の点検整備や力仕事もこなしつつ、デイの利用者からは「王子」とご指名を受けるなど、忙しい毎日を過ごす。

akari9 職場のほとんどが親世代のベテラン主婦で、レクリエーションやタオルをたたむ家事をデイに導入したり、利用者への話しかけ方は経験を重ねた適度な丁寧さはさすがだ。そんなベテラン主婦たちが醸し出すアットホームさがあかりの一番の売り。また、経験不足の自分が馴染むように気を使ってくれたと思うし、一人の社会人として関わってもらったことに感謝する一方で、介護分野でがんばる同世代の男性がどのくらい働いているのか知りたいし、つながりたいとも思う。

akari8先輩からの「悔いのない介護」というアドバイスを今も心にとめている。命や身体をお預かりするため責任感はある。また、悔いのない介護は重いがゆえに、真剣に向き合わなければいけない。しかし、誠意ある対応は相手に伝わるし、笑顔や「ありがとう」で答えてくれる。それは自身のモチベーションにつながってくる。

akari7結婚して2年、赤ちゃんも授かった。家族を養い続ける責任があるからこそ、同年代や介護に対してのマイナスイメージを払拭したい。またデイは一つのエンターテイメントだと伝えたい。例えば利用者が認知の方でも会話中にハッとする答えが返ってくる。高齢者のコミュニケーション能力は高く、そこには他に無いおもしろさがあることを知ってもらいたい。

コーヒー好きが高じてお菓子作りにもはまっている。今年のホワイトデーには手作りクッキーを職場にプレゼントした。4月からはデイの責任者として毎日が楽しくなるように心がけている。みんなで盛り上げ、取り組める職場にしていきたい、と意欲を語った。

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